あれから19年････ | 和田総合鑑定様

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20140117k0000e040222000c.html

様々なメディアで阪神淡路大震災の追悼の記事が掲載されていますね。

あれから早いもので19年も経つんですね。

あの朝、堺市在住の私の家でも今まで体験したことの無い突き上げるような激しい揺れで目が覚めました。

当時、息子は２歳に満たない幼児でベビーベッドで寝ていたのですが、私は家の屋根が落ちてくるのではと思い、息子のベッドの上に被さったのを思い出します。

妻は訳が分からず何かを叫んでおりました。

幸い我が家は無事でした。

揺れが収まったところで、１階のテレビをつけてみると、ニュース速報がありましたが、そのときはまだ事態が把握できていなかったようです。

明け方のニュースで有名な、阪神高速道路が落ちている手前でスキーバスが停車しているシーンが放送されたときは驚きました。

私は大学を卒業してすぐの頃、そのシーンの場所の近所に住んでいたからです。

一瞬で、これは西宮市だと分かった私は、当時からお世話になっている方々が心配になって、連絡をとってみたのですが、電話が繋がりません。

安否が分からないまま１週間が過ぎ、阪急電車が西宮北口まで運行していることを確認した私は、ペットボトルの水やインスタント食品などを持てるだけ手押しカーゴに乗せて、西宮市へ向かいました。

駅を降りてお世話になった方のご自宅へ向かう道では、家が倒壊し、マンションの１階が潰れて傾いており、道路が至るところで陥没していて、自動車もまともに通行出来ないと云うこれまで見たことも無い光景がありました。

カーゴを引っ張りながら歩いていると、見知らぬ自家用車が通りかかり運転席の方が私に声を掛けて下さいました。

私がお世話になった方の安否の確認と僅かばかりの食料を届けに向かっていることを伝えると、その運転席の方は送りますから乗って下さいと仰いました。

このような惨劇の中で親切にして下さった方に驚きましたが、その方の御厚意に甘えて車に乗せて戴きました。

私がお世話になっている方や、そのご家族のお家は無事でしたが、電話が不通で連絡がとれない状況でした。

他にも西宮市内にはお世話になっている方がいらっしゃいましたので、今度はそちらの方々が避難していると聴いたところへ向かいました。

そちらの方は住んでいらっしゃった市場全体が倒壊し、奇跡的に下敷きにならずに助かっておられましたが、その方の御尊父様が家の下敷きになって亡くなられたとのこと。

その時、助かったその方も震災後の市場復興にご尽力されましたが、市場跡のマンション計画が決まった後、それまでの心労からか病気になられ返らぬ人となってしまわれました。

津波被害の無かった阪神地域で、私の知人友人の間だけでも様々な出来事がありましたが、津波で全てを流されてしまった東日本の震災地域ではどれほどの惨状があったのか・・・・

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、二度とこのような悲劇が起こらないための対策をしっかりと講じて戴きたいと思います。